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映画『八月の声を運ぶ男』スペシャルトーク映像解禁!!

2026/09/01 up

 1000人を超える被爆者の声を集め続けた実在のジャーナリスト・伊藤明彦さんの実話を基に、原爆によってもたらされた数奇な出会いを描いた感動の映画『八月の声を運ぶ男』が絶賛公開中。
 「真実の物語故の骨太で心に残る物語」、「歴史の記録ではなく"命の息遣い"を聴く映画」、「新たな切り口で原爆の悲惨さを教えてくれる」いった様々な"声"がSNSで投稿されている本作。
 失われていく被爆体験の記憶と、残されるべき言葉。そのはざまで、「伝える」とは何かを問いかける、静かで力強いヒューマンドラマの劇場公開を記念し、ジャーナリストとして被爆者の声を集め続ける辻原を演じた主演の本木雅弘、辻原の活動に共感し協力的にインタビューを受けるものの、どこか謎に溢れる男・九野役の阿部サダヲ、そして柴田岳志監督によるスペシャルトーク映像が解禁となった。

リアルとフィクションの間(あわい)にこだわった映像

 冒頭で本木は、柴田監督とはNHKドラマ「坂の上の雲」以来15年ぶり、阿部とは映画『トキワ荘の青春』での共演から30年ぶりということで、その邂逅について「奇跡」という言葉で喜びを表現している。
 本作は実在のジャーナリスト伊藤明彦氏の著書「未来からの遺言-ある被爆者体験の伝記」を元に描かれたフィクションということで柴田監督は「伊藤さんの著書は、被爆者の声を集める中で彼が考えたこと、被爆体験を記録することの意味とはなんなのか、真実を伝えていくことの大切さと難しさについての伊藤さんの思考と葛藤の記録」と語る。そして「それをドラマにするのは、想像を絶する難しさがあったと思うが、さすがは池端さん」と『復讐するは我にあり』、『楢山節考』といった伝説的映画を手掛け、NHK大河ドラマ『太平記』、『麒麟がくる』など長年脚本家として日本の映画・ドラマを牽引してきた池端俊策の脚本に称賛を贈った。その脚本を初めて受け取った時の感想を阿部は「あまり読んだことのない台本でしたし、こういったテープを集めている人がいることもまったく知らなかったのでショックを受けました。資料で頂いたテープの声がリアルすぎて...」と正直に述べると、本木も「肉声の持つ声の迫り方って、本当にすごいですよね。映像とか文字では伝わらないものが迫ってくる」と同意。劇中でも伊藤明彦さんが集めた被爆者の肉声テープが使われており、当時の記憶を訥々と語るその声が、フィクションの枠を超えた圧倒的な力強さを本作にもたらしている。
 また、本木が「この作品って、カメラの覗き方の不思議なアングル、照明が滲んでいるような光でしたよね」と指摘すると監督は、「どこまでが真実で、どこまでが真実ではないのかを探っていくストーリー。映像もストレートに撮るのではなく、全貌が見えたり見えなかったり、真実と真実じゃないものの間(あわい)のようなものが感じられるといいんじゃないかなと」と撮影の工夫を明かした。リアルさの追求という点では九野の住むアパートの廊下は歩くと板が軋み、まっすぐなようで歪んでいるというこだわりが美術監督にあったという。柴田監督は「室内にももうちょっとこだわって欲しいんだけど(笑)」と冗談を交えながら、撮影現場を振り返った。

キャスティングについて

 脚本が完成する前から「この役は本木さんと阿部さんしかいない、と決めていた」という監督は、「本木さんとは『坂の上の雲』の時に、一つ一つのことにものすごく真摯に、丁寧に向き合って、その中から自然なお芝居が出てくることに僕は感動したし、ぜひまた本木さんとご一緒したいと思った。阿部さんとは『平清盛』で信西という役をやってもらいました。ある時、信西が中国語を話すんですけど、脚本をめくれどめくれど中国語を喋ってる。これはいくらなんでも難しいんじゃないかと思っていたら、さらっと自然にやってくれた。この人、とんでもないなと(笑)」と、本木と阿部との思い出を明かした。すると本木は「中国語も黙読で覚えたんですか!?」と、通常は声を出さずにセリフを覚えるという阿部のスタイルを知っている本木は驚きを露わに。「黙読で覚えるのが信じられない!絶対にどこかの時点でコントロールしていくために声を発して確認したいと思うんですけど、それをほとんどなさらないし、スタジオでも他愛の話をしているのに、本番で呼ばれたらパっと(役に入る)」と、阿部の役作り方法と切り替えの速さに驚嘆の様子。更に本木が「そのシステムの謎を教えて欲しい!」と阿部に迫るシーンもあり、クロストークは笑いに溢れた。
 本作には本木、阿部の他にも石橋静河、伊東蒼、尾野真千子、田中哲司といった実力派俳優が集い、物語に深みを加えている。特に、本木演じる辻原がバイトするキャバレーに務める立花ミヤ子役の石橋について本木は「石橋さんと共演するのは初めてでしたが、ファンになっちゃいました。それまでは(映像で見ていて)いい意味での逞しさを感じていたんですけど、すごく可憐で、でもスッとしていて、とにかく骨格も含めてきれい。人間離れしている美しさがあって、ちょっと引いちゃいました」と、ユニークな表現で絶賛。監督も「光が出ているようでしたね。彼女自身、こういった戦争を扱った作品に出てみたかったそうなので、実現してよかった」と微笑んだ。

本木雅弘、阿部サダヲ、柴田監督のメッセージ

 最後に本木は「元々はテレビドラマとして制作されたもので、そのサイズ感で作られたのですが、劇場版では大画面ですべての声、息遣い、あらゆるニュアンスを体感できる。ぜひ劇場でご覧ください」、阿部は「戦争を扱った映画の中でも切り口が珍しい、なかなか無いタイプのもの。ぜひ観て頂いて、これからの人たちにどう伝えていくのかを考えて頂きたいです」、柴田監督は「被爆者の体験をどう伝えていくかに向き合った作品です。被爆者の葛藤を集めるジャーナリストが主人公で、彼自身がその行為自体を葛藤する。戦後80年以上が経って、戦争の記憶がどんどん無くなる今、新しく、面白い切り口じゃないかと思っています」と、それぞれの熱いメッセージで締め括った。

「八月の声を運ぶ男」本木雅弘×阿部サダヲ×柴田岳志監督 スペシャルトーク

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