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スーパー・ライト級12回戦 キーション・デービス対ナヒール・オルブライト

「10回無効試合」を受けた再戦
デービスが圧勝で因縁に決着か

 キーション・デービス(27=アメリカ)とナヒール・オルブライト(30=アメリカ)は2023年10月に対戦し、10回無効試合に終わっている。リング上ではライト級のWBC米国王座とWBOインターコンチネンタル王座を持つデービスの10回判定勝ちがコールされたが、のちにデービスのドーピング違反が発覚。結果が無効試合に変更された経緯がある。それを受けた2年7ヵ月後の再戦ということになるが、今度はデービスがはっきりとした差をつけて因縁にけりをつけそうだ。

リング外では問題抱えるデービス

 2021年に開催された東京五輪のライト級銀メダリストでもあるデービスは、その直前にプロデビュー。五輪後にプロ活動を再開し、ここまで15戦14勝(10KO)1無効試合という戦績を残している。勝利を逃した唯一の試合がオルブライト戦である。そして、最も苦戦したのもオルブライト戦といっていいだろう。10回を戦い終えてジャッジ二者の支持を得たものの採点は96対94、97対93と小差で、もうひとりは95対95のイーブンだったのだ。
 因縁はこれだけではない。昨年6月、デービスの兄で今回のイベントの前座に出場するケルビン・デービスもオルブライトと拳を交えたが、ケルビンはオルブライトに10回判定負けを喫しているのだ。奇しくもスコアはキーション戦と同じだった。
 話をキーション・デービスに戻そう。昨年2月、デニス・ベリンチク(ウクライナ)に4回KO勝ちを収めてWBO世界ライト級王座を獲得したデービスだが、4ヵ月後にセットされた凱旋初防衛戦を前に計量で2㎏近い体重オーバーの失態を犯し、戦わずして王座を剥奪されてしまった。これを機にスーパー・ライト級に転向し、今年1月、タフで知られる世界挑戦経験者のジャメイン・オルティス(アメリカ)に12回TKO勝ちを収めている。現在、スーパー・ライト級でWBO1位、IBF4位にランクされている。

前戦で世界挑戦経験者と引き分けたオルブライト

 オルブライトは2016年9月にプロデビュー。初陣は4回判定負けだったが、2戦目から14連勝(7KO)を収めた。2022年2月、NABF北米ライト級王座決定戦に出場したが、ジャメイン・オルティスに10回判定で敗れた。オルティスに連勝を止められたオルブライト、今回の試合に弾みをつけたデービス。このあたりも奇縁といえるかもしれない。
 その後、再起2連勝を挟んでキーション・デービスと対戦して10回無効試合。1年8ヵ月のブランクを経てケルビン・デービスに10回判定勝ちと続く。直近の試合は今年2月で、世界挑戦経験者のフランク・マーティン(アメリカ)と10回引き分けに終わっている。
 戦績は21戦17勝(7KO)2敗1分1無効試合。WBCで19位にランクされている。

デービスがスピードで圧倒か

 初戦以降、デービスが世界戦を含めて強豪相手に5戦全勝(4KO)を収めているのに対し、オルブライトは2戦1勝1分と極端に試合数が少なくなっている。この2年7ヵ月の間に両者の実力差は開いたとみるのが妥当だろう。デービスが出入りのスピードで序盤からオルブライトをコントロールしてポイントを重ね、中盤あたりで大きなヤマをつくる可能性が高そうだ。

<デービス家とオルブライトの因縁>


■2023年10月
キーション・デービス 10回無効試合 ナヒール・オルブライト
※リング上では96対94、97対93、95対95の2-0でデービスの10回判定勝ちがコールされたが、のちにデービスのドーピング違反が発覚 ⇒ 結果が10回無効試合に変更された

■2025年6月
ケルビン・デービス● 10回判定 〇ナヒール・オルブライト 
※WBC米国シルバー スーパー・ライト級王座決定戦で対戦。96対94、97対93、95対95の2-0でオルブライトが判定勝ち。デービスは16戦目で初黒星

<スーパー・ライト級トップ戦線の現状>


WBA:ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(アメリカ)
WBC:ダルトン・スミス(イギリス)
暫定 :イサック・クルス(メキシコ)
IBF   :空位
WBO:シャクール・スティーブンソン(アメリカ)


 今年1月、シャクール・スティーブンソン(28=アメリカ)がWBO王者のテオフィモ・ロペス(28=アメリカ)に12回判定勝ちを収めて4階級制覇を達成。この階級の新たな主役の座についた。このスティーブンソン対キーション・デービス(27=アメリカ)が現時点で考えられる最高のカードだが、ふたりはアマチュア時代からの友人ということで実現は難しそうだ。
 WBA王者のゲイリー・アントゥアン・ラッセル(29=アメリカ)は平岡アンディ(29=日本)の挑戦を退けたばかり。2016年リオデジャネイロ五輪に出場したサウスポーの強打者だが、直近の3試合は12回判定負け、12回判定勝ち、12回判定勝ちと自慢のパンチは不発気味だ。
 WBC王者のダルトン・スミス(29=イギリス)は今年1月、スブリエル・マティアス(34=プエルトリコ)を5回TKOで破って戴冠を果たした。2代前のWBC王者、アルベルト・プエジョ(31=ドミニカ共和国)との初防衛戦が延期になったが、その試合が正念場になりそうだ。
 IBF1位のリンドルフォ・デルガド(31=メキシコ)、好戦派のオスカル・デュアルテ(30=メキシコ)、そして4団体すべてで15以内に入ってきたエミリアーノ・バルガス(22=アメリカ)らに注目したい。

ウェルター級10回戦

ブライアン・ノーマン対ジョシュ・ワグナー

前WBO王者ノーマンの再起戦
ワグナーの右には要注意

 前WBO世界ウェルター級王者のブライアン・ノーマン(25=アメリカ)が、元世界ランカーのジョシュ・ワグナー(33=カナダ)を相手に再起戦に臨む。オッズは16対1、圧倒的にノーマン有利だが、ワグナーの右ストレートが番狂わせを起こす可能性も低くはなさそうだ。
 ノーマンは2年前にWBO暫定世界ウェルター級王座を獲得し、のちにテレンス・クロフォード(アメリカ)の王座返上にともない正王者に昇格。2度目の防衛戦では来日して佐々木尽(八王子中屋)を5回KOで一蹴、強烈な印象を残したものだ。しかし、その5ヵ月後、下のクラスから上げてきたデビン・ヘイニー(アメリカ)にダウンを喫して12回判定負け、在位は1年半に終わった。もともと打たれ強いタイプではないが、加えてヘイニー戦ではスピードとスキルのある相手にコントロールされ、ほぼ完敗といえる内容だった。戦績は31戦28勝(22KO)1敗2無効試合。
 「The Boss」というニックネームを持つワグナーは2013年9月にプロデビューし、ここまで21戦19勝(10KO)2敗の戦績を残している。ノーマンよりも7㎝大きい180㎝の長身選手で、2年前にはIBFインターナショナル王座を獲得して世界ランク入りを果たしたこともある。次戦でデビッド・パポ(フランス)とのランカー対決で敗れて15傑から外れた。昨年11月にはイギリスに遠征したが、現IBF14位のハーレム・ユーバンク(イギリス)に大差の10回判定負けを喫している。フェイントを多用しながら踏み込んで右ストレートを狙ってくることが多い。
 経験値をはじめ総合的な戦力で勝るノーマンが圧倒的に有利であることは間違いない。距離を詰めて得意の左フックを叩きつけ、中盤あたりでけりをつけてしまうというのが順当な予想といえよう。ただ、ダウンを喫して敗れたあとの再起戦ということで、折々に迷いが出たり踏み込みを躊躇するようなことがあるようだとワグナーの右を被弾する危険性も出てくる。

◆[WOWOW エキサイトマッチ 放送・配信情報]◆


エキサイトマッチ~世界プロボクシング
S・ライト級12回戦
キーション・デービス vs ナヒール・オルブライト

ウェルター級10回戦
ブライアン・ノーマン vs ジョシュ・ワグナー

5/17(日)午前9:00頃~ 先行ライブ配信WOD
5/18(月)午後9:00 WOWOWプライムWOD


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