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スーパー・バンタム級10回戦 ラモン・カルデナス対エリック・ロブレス

井上尚弥に善戦した「ダイナマイト」
元世界ランカーを相手に再起戦

 2025年5月、井上尚弥(大橋)の持つ4団体統一世界スーパー・バンタム級王座に挑み8回TKOで敗れたラモン・カルデナス(30=アメリカ)の再起戦。井上からダウンを奪った「ディナミタ(ダイナマイト)」が、元世界ランカーのエリック・ロブレス(25=メキシコ)を相手にどんなパフォーマンスを披露するのか注目される。

中谷潤人と100R近いスパーで調整のカルデナス

 先の井上戦はカルデナスにとって挫折のひとつではあるが、知名度、評価が上昇した試合ともいえる。特に2回に奪った左フックは強烈で、相手が井上でなかったならば鮮やかなKO劇になっていたかもしれないほどだ。その後は「モンスター」の猛攻を受けて8回に力尽きたが、何度かひやりとさせるシーンを作り出した。その健闘が評価され、WBAが翌月のランキングで1位に据え置いたほどだった。
 もともとカルデナスは井上戦の前にミチェル・バンケス(ベネズエラ)、ラファエル・ペドロサ(パナマ)、イスラエル・ロドリゲス・ピカソ(メキシコ)、ブライアン・アコスタ(メキシコ)という4人の世界ランカーを下しており、十分な実績を残している選手だった。
挑む相手が井上だったためにミスマッチの声も出たわけだが、試合では十分に存在感を示したといえる。今回の再起戦を前に4階級制覇を目指して転級した中谷潤人(M.T)と100ラウンド近いスパーリングを行い、サウスポー対策も万全と伝えられる。戦績は28戦26勝(14KO)2敗。

井上尚弥のスパー・パートナーを務めたロブレス

 ロブレスは2019年3月に18歳でプロデビュー。7戦目に初黒星を喫した以外は順調に白星を並べ、2023年7月には世界ランカーのリー・マクレガー(イギリス)のホーム、イギリスのエジンバラに遠征。12回判定勝ちを収め、マイナー団体IBOスーパー・バンタム級王座を獲得した。このあとマーロン・タパレス(フィリピン)との4団体統一戦を控えた井上尚弥のスパーリング・パートナーとして来日している。12月にNABO北米王座を手に入れると再びイギリスから声がかかり、IBF15位にランクされていたロブレスはWBC6位のリアム・デイビース(イギリス)と対戦。しかし、今度は2回TKOで完敗という結果に終わった。再起戦を挟み、2025年3月に元世界ランカーのヘスス・アレチガ(メキシコ)に10回判定負けを喫している。ロブレス同様、こちらも今回が再起戦ということになる。
 中間距離での打撃戦好む好戦的なサウスポーで、振りの大きな左右フックを顔面とボディに打ち分けることが多い。戦績は19戦16勝(10KO)3敗。

ロブレスが仕掛けカルデナスが迎撃か

 ともに重要な再起戦ということで、両者とも自身の調子と相手の動きを探る慎重なスタートが予想される。ただ、静かな展開は長続きしないだろう。先に仕掛けるのはサウスポーの好戦型、ロブレスか。踏み込んで左右フックを強振していくシーンが目に浮かぶ。これに対しカルデナスはカウンターや相手の打ち終わりに左フックや右ストレートを狙うことになりそうだ。
 オッズは5対1、井上との試合でパワーだけでなく確かなテクニックと強いハートの持ち主であることを示したカルデナス有利と出ている。

<スーパー・バンタム級トップ戦線>


WBA:井上尚弥(大橋)
WBC:井上尚弥(大橋)
IBF   :井上尚弥(大橋)
WBO:井上尚弥(大橋)


 2023年7月にWBCとWBO王座を獲得し、5ヵ月後にWBAとIBF王座をコレクションに加えた井上尚弥(32=大橋)の天下が続いている。ルイス・ネリ(31=メキシコ)とラモン・カルデナス(30=アメリカ)にダウンを喫するなど危ない場面はあったものの、結局は6回TKO、8回TKOで仕留めて力の差を示している。この2勝を含め、4団体統一王座の防衛回数は先のアラン・ピカソ(25=メキシコ)まで6度に伸びている。
 現時点で井上を脅かす存在といえるのは中谷潤人(28=M.T)ぐらいだろう。4階級制覇に照準を合わせてバンタム級のWBC、IBF王座を返上した中谷は2025年12月にセバスチャン・エルナンデス(25=メキシコ)とスーパー・バンタム級転向初戦を行ったが、大苦戦のすえの12回判定勝ちだった。得るものの大きな試合だったともいえるが、5月に計画される井上への挑戦に不安要素を残したのは事実だ。32戦全勝(27KO)の井上vs32戦全勝(24KO)の中谷。正式決定の報を待ちたい。
 2月15日に大阪で行われる西田凌佑(29=六島)対ブライアン・バスケス(30=メキシコ)のIBF挑戦者決定戦にも注目したい。昨年6月の統一戦で中谷に6回終了TKO負けを喫した西田は転級初戦となる。バスケスは33戦32勝(26KO)1敗の戦績が示すとおりの強打者で、デビュー2戦目で惜敗してから31連勝を収めている。
 このほかWBO2位にランクされる27戦全勝(20KO)のサウスポー、カール・マーティン(26=フィリピン)にも要注目だ。

WBO中南米スーパー・ミドル級タイトルマッチ
エベルト・ソウザ対エリアス・エスパダス

東京五輪金のソウザが登場
プロ10連勝かけ元世界ランカーと対戦

 2021年に開催された東京五輪ミドル級金メダリスト、エベルト・ソウザ(27=ブラジル)が、保持するWBO中南米スーパー・ミドル級王座の初防衛戦で元世界ランカーのエリアス・エスパダス(35=メキシコ)と対戦する。
 ソウザは東京五輪金のほか2019年の世界選手権ミドル級3位など輝かしいアマチュア実績を残し、2022年8月にプロ転向。以後、3年半で9戦全勝(5KO)の戦績を収めている。2024年6月には世界挑戦経験者でロンドン五輪銀メダリストでもあるブラジルの先輩、エスキーバ・ファルカンに10回判定勝ちを収めてスーパー・ミドル級国内王座を獲得。2025年9月、エスキーバ・ファルカンの兄で同じく世界挑戦経験者のロンドン五輪銅メダリスト、ヤマグチ・ファルカン(ブラジル)にも10回判定勝ちを収め、WBO中南米スーパー・ミドル級王座を手にしている。身長187cm、リーチ194cmと恵まれた体格の右ボクサーファイター型で、足を使って距離と角度をつくり右ストレートを狙い撃つ。中近距離では右アッパー、左フックもある。現在はWBC22位にランクされている。
 対するエスパダスは2012年8月にプロデビューしたベテランで、2017年にミドル級のWBC中米カリブ王座、翌年にWBO中南米王座を獲得した実績を持っている。このころ世界ランク入りを果たしたが、
次戦でヤマグチ・ファルカンに10回判定負けを喫して圏外に落ちた。さらに次戦でも世界ランカーのヒョードル・チェルカジン(ウクライナ/ポーランド)に9回TKO負け。直近の試合は2025年6月で、ここも世界ランカーのカラム・ウォルシュ(アイルランド)に5回負傷判定で敗れている。経験豊富で勇敢な右ボクサーファイター型だが、ややピークを過ぎた印象は拭えない。32戦23勝(16KO)7敗1分1無効試合。
 14対1のオッズが示すようにソウザのために組まれたカードともいえる。ブラジルの逸材がどんなパフォーマンスを披露するのか注目だ。

◆[WOWOW エキサイトマッチ 放送・配信情報]◆


エキサイトマッチ~世界プロボクシング
S・バンタム級10回戦
ラモン・カルデナス vs エリック・ロブレス

WBO中南米ミドル級タイトルマッチ
エベルト・ソウザ vs エリアス・エスパダス

2/9(月)午後9:00 WOWOWライブWOD


◆最新の放送・配信予定などはこちらから◆


【WOWOWエキサイトマッチ公式サイト】 https://www.wowow.co.jp/sports/excite/
【WOWOWエキサイトマッチ公式X】 https://x.com/Excite_Match
【WOWOWオンデマンド】 https://wod.wowow.co.jp/genre/boxing

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