WOWOWニュース

UEFAチャンピオンズリーグ ここまでの戦いを振り返る & Matchday 5を展望!(グループE~H)

 WOWOWで放送・配信中のUEFAチャンピオンズリーグ2023-24。グループステージはMatchday 4を終え、決勝トーナメント進出を決めたチームや早々に敗退が決まったチームなど悲喜こもごも。各グループのここまでの戦いを振り返り、グループステージMatchday 5を展望する。

グループE:上位3チームは混戦。Matchday 5がカギになる

 日本人所属クラブが3つ同居するグループEは、Matchday 4を終えてグループステージ突破確定が出ない混戦模様。本命のアトレティコ・マドリードは唯一無敗だが、敵地でラツィオ、セルティックに引き分けるなどアウェイでの戦いを苦手としている印象。前節はホームでセルティックを6-0と粉砕しており、これがひとつのきっかけとなるのか。
 初戦でのGKプロヴェデルの劇的同点弾が話題となったラツィオも、ここまで2勝を挙げるが国内での不調も相まって不完全燃焼の出来。
 Matchday 2までヒメーネスを出場停止で欠いたフェイエノールトは、エース不在の窮地を耐え凌いだ。アトレティコ戦は敗れたものの上田綺世が先制弾を演出。そしてヒメーネスは復帰したMatchday 3ラツィオ戦で2ゴールを挙げ、チームを勝利に導いた。現状3位だが首位アトレティコとは2ポイント差。どこが決勝Tに進んでもおかしくはない。

Matchday 5
ラツィオ vs セルティック
フェイエノールト vs アトレティコ・マドリード

 ラツィオはMatchday 6にアトレティコ戦を控えており、今節は是が非でも3ポイントを挙げたいところ。日本人対決となるこの一戦、新天地の適応で悪戦苦闘する鎌田大地と、今季CLで2ゴールを挙げている古橋亨梧の出場に注目が集まる。セルティックの決勝T進出条件はかなり厳しく、今季の目標は残り2試合で念願の白星を手にすることだろう。
 もう一方の試合はグループEの行く末を大きく左右する一戦になる。フェイエノールトは今季ホームでの試合にめっぽう強く、全公式戦で7勝1分の好成績。A・マドリードが今季勝利を逃した試合は一貫してアウェイゲームであることを考慮すれば、ますます興味深い。

グループF:これぞ"死の組"。全チームに勝ち抜けの可能性

 グループステージ組み合わせ抽選会が終わって、真っ先に話題を呼んだ "死の組" グループF。識者やOBらのさまざまな予想がなされたが、Matchday 4を終えてその答えはまだ出ていない。
 現在首位に立っているのはドルトムント。ただ彼らは初戦で唯一0ポイントに終わり、最も出遅れたチームだった。そのドルトムントを下してスタートしたパリ・サンジェルマンは次の試合でニューカッスルに1-4の惨敗を喫し、また勝てば頭一つ抜けるはずだった前節もミランと接戦の末に敗れている。
 最初の3試合でいずれもノーゴールに終わったミランは、ホームでのPSG戦に勝利し、ようやくエンジンがかかってきたようだ。逆にニューカッスルはPSG戦での4ゴール以外は無得点。輝きはほんの一瞬で、現在は最下位に沈んでいる。
 とはいっても首位と最下位の差はわずか3ポイント。1試合で状況がひっくり返る大接戦だ。Matchday 6の最後の笛が鳴るまで、ひと時も目が離せない。

Matchday 5
パリ・サンジェルマン vs ニューカッスル
ミラン vs ドルトムント

 Matchday 2で番狂わせを演じたニューカッスルも、パルク・デ・プランスでそれを再現するのはこの上なく難しいだろう。ただ敗れればグループステージ突破はかなり困難に。とにかく「負けない」ことが肝心で、そこを徹底する戦いとしたい。逆にPSGは、勝てば決勝トーナメント進出が大きく近づく。新鋭MFザイール=エメリの負傷離脱は痛いが、それでも地力で上回っているのは間違いない。
 同時刻にサン・シーロで行われるミランvsドルトムントも要注目だ。現在グループ内で追う側にあるミランは、今節ドルトムントに勝利すればその立場が逆転。この一戦の結果次第で、グループFが更なるカオスに陥るかどうかが変わってくる。

グループG:王者マンチェスター・シティ、次節にも首位通過確定

 前回王者のマンチェスター・シティが4連勝でGS突破を決め、ライプツィヒもそれに追随するように決勝T進出。グループGはここまで前評判通りの結果となっている。マンチェスター・Cに不穏な空気が流れたのはMatchday 1、ツルヴェナ・ズヴェズダ戦で先制点を許したときだけ。瞬く間に逆転してからは、王者らしく強かな試合運びで、他の3クラブを寄せ付けなかった。
 ライプツィヒはシャヴィ・シモンスやオペンダら新加入組が躍動。その中で注目したいのは今季ザルツブルクから加入した20歳のシェシュコ。194cmの上背ながらスピードと決定力を兼ね備えるストライカーは、その特徴や出自もあってホーランとも度々比較されるほど。まだ新天地では満足に出場機会を得られていないが、それでもリーグ戦で3得点、CLでも初戦でゴールを挙げており、Matchday 5~6にかけて活躍の機会が増えそうだ。
 ともに現在1ポイントにとどまるC・ズヴェズダとヤングボーイズが、ELプレーオフ出場枠の3位を争う。

Matchday 5
マンチェスター・シティ vs ライプツィヒ
ヤングボーイズ vs ツルヴェナ・ズヴェズダ

 マンチェスター・Cは引き分け以上でグループ首位通過が決まる。圧倒的優勢の現状、そして国内での試合数を考えると主力の酷使で負傷者を増やしたくないのが本音だろう。先日イングランド代表デビューを果たした19歳リコ・ルイス、ホーランと同胞の20歳ボブら、若手の起用法にも注目が集まる。
 昨シーズンまでチームの中心として活躍したDFグヴァルディオルを、言うまでもない今節の対戦相手に引き抜かれたライプツィヒ。すでにその影響を感じさせないのは、新加入ルケバが穴を埋めているからだろう。センターバックのNEXTスターが対峙するという部分に着目すれば、より試合を楽しめるはずだ。
 マンチェスター・C、ライプツィヒの両チームに力の差を見せつけられたヤングボーイズとC・ズヴェズダは今節、3位の座をかけて大事な直接対決を迎える。

グループH:バルセロナとポルトが並び、シャフタールは逆転狙う

 バルセロナは断続的に負傷者が出る厳しいチーム事情ではあったが、ラミン・ヤマル、フェルミンら若手の台頭に支えられ開幕から3連勝。しかし楽々とグループステージ突破かと思われたMatchday 4で躓いた。軽快なパスワークで崩された1点を守り切られ、シャフタール・ドネツクを相手に黒星。依然グループ首位の座は守っているものの油断ならない状況だ。
 ポルトはエヴァニウソンがMatchday 3のアントワープ戦で途中出場すると、後半だけでハットトリック。続くMatchday 4でも1ゴールを挙げ、エースのタレミを差し置いてチームの主役に躍り出た。チームもバルセロナに敗れた以外はすべて勝利し、バルサと勝ち点で並んでいる。
 上述の金星を挙げたシャフタールが3ポイント差で2位の座を虎視眈々と狙っている。65シーズンぶりCL出場のロイヤル・アントワープは4連敗で、決勝トーナメント進出の可能性がなくなった。

Matchday 5
シャフタール・ドネツク vs ロイヤル・アントワープ
バルセロナ vs ポルト

 シャフタールが逆転で決勝トーナメント進出を決めるための条件として、今節の勝利は必須と考えていい。アントワープとの前回対戦では0-2のビハインドから逆転勝利を収めた。その試合で2ゴールを挙げたFWシカンは、バルセロナ戦でも決勝点を決めるなど絶好調。逆に守備のミスから勝ち点3のチャンスをフイにしたアントワープは、前回の教訓を生かし、アルデルヴェイレルトを中心に失点0で抑えたいところだ。
 バルセロナはスペイン代表の試合でガビが怪我。重傷によりシーズンアウトの可能性が高く、厳しい人繰りのなかでの戦いを強いられる。復帰を果たしたペドリ、出場機会を増やすフェルミンらの働きでカバーすることができるか。ポルトは勝ち点で並ぶバルサから1ポイントでも持ち帰りたい。前節CL史上最年長ゴールを挙げたペペが、今度は守備で魅せる番だ。

【Matchday 5 放送・配信スケジュール】

10月29日(水)
午前2:30 グループE ラツィオvsセルティック(解説:林陵平/ 実況:山田泰三)
午前2:30 グループH シャフタール・ドネツクvsロイヤル・アントワープ(解説:都並敏史 / 実況:安井成行)
午前4:50 グループE フェイエノールトvsアトレティコ・マドリード(解説:田中隼磨 / 実況:田中大士)
午前4:50 グループF パリ・サンジェルマンvsニューカッスル(解説:佐藤寿人 / 実況:横内洋樹)
午前4:50 グループH バルセロナvsポルト(解説:北澤豪 / 実況:柄沢晃弘)
▼以下配信のみ▼
午前4:50 グループF ミランvsボルシア・ドルトムント
午前4:50 グループG マンチェスター・Cvsライプツィヒ
午前4:50 グループG ヤングボーイズvsツルヴェナ・ズヴェズダ

【欧州サッカー 今後の放送・配信予定はこちら】
https://www.wowow.co.jp/sports/clel/

【欧州サッカー 欧州サッカーページ】
https://wod.wowow.co.jp/genre/106

記事をシェアする
  • line

×

PAGE TOP