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WBOインターナショナル ミドル級王座決定戦 ティム・チュー対デニス・ヌルヤ

前王者チューの再起第2
相手は21戦無敗のWBA12

 2023年3月から翌年3月までWBO世界スーパー・ウェルター級王座(暫定王座含む)に君臨していた実績を持つティム・チュー(31=オーストラリア)が、再起第2戦でWBA同級12位にランクされるデニス・ヌルヤ(32=アルバニア)と対戦する。試合はWBOインターナショナル ミドル級王座決定戦として挙行される。

世界戦3連敗中のチュー 適正階級を模索中

 チューは元WBA、WBC、IBF世界スーパー・ライト級王者、コンスタンチン・チュー(ロシア/オーストラリア)の息子で、すでに親子世界王者の夢は達成している。加えて弟のニキータも世界ランカーとして活躍中で、親子&兄弟世界王者に王手をかけている。
 一時は世界の頂点を極めたチューだが、2年前に超長身サウスポーセバスチャン・フンドラ(アメリカ)に敗れて王座から陥落。次戦ではIBF王者のバカラン・ムルタザリエフ(ロシア)に計4度のダウンを喫して3回TKO負け。さらに再起戦を挟んでフンドラとの再戦に臨んだが、一方的に痛めつけられたすえ7回終了後に棄権を申し出てTKOで敗れた。レコードには16ヵ月の短期間に3つの敗北が記された。昨年12月、10回判定勝ちで再起を飾り、今回の試合に臨む。前戦ではスーパー・ウェルター級(約69.8㎏)とミドル級(約72.5㎏)の中間となる70.8㎏でリングに上がっており、今回の試合を含めて適正階級を探っている状態といえそうだ。現在はスーパー・ウェルター級でIBF8位、ミドル級でWBO4位にランクされている。戦績は29戦26勝(18KO)3敗。

強豪との対戦経験が少ないヌルヤ

 ヌルヤはボクシングでは馴染みの薄いアルバニアの出身で、隣国のイタリアに居を構える現在も母国を活動拠点としている。2018年3月のプロデビューから21戦20勝(9KO)1無効試合と無敗をキープしている。しかし、2023年11月の無効試合は、ダウンを喫してKO負け寸前のときに観客がリングに乱入したために敗北を免れたものだ。強豪との対戦は少なく、実績と呼べるものはWBO9位にランクされていたチャールズ・シニマ(ナミビア)に4回TKO勝ちを収めた試合ぐらいだ(2024年3月)。アルバニアのほかイタリアやスウェーデン、イギリス、マケドニア、スイスで試合経験はあるが、オーストラリアのリングは初めてとなる。
 両ガードを比較的高い位置に置いた構えから左ジャブを突き、機を見て右ストレート、左右フックを顔面とボディに打ち分ける基本的な攻撃パターンを持っているが、パワーは感じられない。

中盤からチューが圧力を強めて出るか

 一時の勢いがないとはいえパンチ力をはじめ総合力で勝るチュー有利は不動といえる。地元開催というアドバンテージもある。チューが正面から追い立て、ヌルヤが防御にまわる時間が長くなりそうだ。チューがスタートでつまずくことがなければ前半から着々と加点していき、中盤あたりからプレッシャーを強めて出るものと思われる。

<ミドル級トップ戦線の現状>


WBA:エリスランディ・ララ(キューバ/アメリカ)
WBC:カルロス・アダメス(ドミニカ共和国)
暫定 :ヘスス・ラモス(アメリカ)
IBF   :空位
WBO:ジャニベク・アリムハヌリ(カザフスタン)
暫定 :デンゼル・ベントリー(イギリス)

 やや全体的に活動が停滞気味の印象があるクラスだ。WBA王者のエリスランディ・ララ(43=キューバ/アメリカ)は2021年5月の戴冠後、5年間に4度の防衛というスローペースが続いている。WBC王者のカルロス・アダメス(32=ドミニカ共和国)も似たようなもので、2022年10月に暫定王座を獲得してから1年に一度の防衛ペースとなっている。昨年12月にWBC暫定王座を獲得したヘスス・ラモス(25=アメリカ)は次戦が決まっておらず、こちらも試合間隔が空きそうだ。
 IBF王座とWBO王座を持っていたジャニベク・アリムハヌリ(33=カザフスタン)は昨年12月にWBA王者のララと統一戦が決まっていたが、ドーピング違反が発覚したため試合はキャンセル。IBFから王座を剥奪され、WBOから1年間の出場停止処分が発表された。次戦に関する具体的な動きは伝わって来ない。
 アリムハヌリが活動休止中に暫定王者になったデンゼル・ベントリー(31=イギリス)は2022年11月、アリムハヌリに挑戦して奮闘したものの12回判定で敗れている。
 こうしたなか台頭してきたのがヨエンリ・エルナンデス(28=キューバ)だ。今年3月には世界挑戦経験者のテレル・ゲシェイ(38=アメリカ)を4回TKOで撃破している。雑な面もあるが、攻撃はダイナミックで迫力がある。このほか16戦全勝(11KO)のカラム・ウォルシュ(25=アイルランド)、15戦全勝(5KO)の五輪出場経験者、トロイ・アイズリー(27=アメリカ)にも注目したい。

IBF世界スーパー・バンタム級挑戦者決定戦

サム・グッドマン対ロドリゴ・ルイス

SB級に戻して再起第2戦に臨むグッドマン
71%のKO率を誇る中南米王者を捌けるか

 かつて井上尚弥(大橋)に挑戦が決まっていながら自身の負傷でキャンセルとなったサム・グッドマン(27=オーストラリア)が、IBF世界スーパー・バンタム級挑戦者決定戦と銘打った試合でロドリゴ・ルイス(25=アルゼンチン)と対戦する。現在のランキングはグッドマンがWBCとIBFで5位、WBA6位、ルイスはIBF10位に名を連ねている。
 グッドマンは井上戦が流れたあと昨年8月にニック・ボール(イギリス)の持つWBA世界フェザー級王座に挑んだが12回判定負け。フェザー級での再起戦(10回判定勝ち)を経て今回の試合に臨む。戦績は22戦21勝(8KO)1敗。
 一方のルイスは2021年4月にプロデビュー後、5年間に24戦して23勝(17KO)1敗の戦績を収めている。南米王座とIBF中南米王座を獲得、防衛するなど22連勝をマークしたが、昨年7月にWBO2位のムハマド・シェホフ(ウズベキスタン)に10回判定負けを喫した。再起戦では6回TKO勝ちを収めている。
 ともに右ボクサーファイター型だが、より積極的に試合をつくりにいくのはグッドマンだ。テンポのいいワンツーで攻め込み、好機には連打をたたみかける。71パーセントのKO率を残しているルイスは左フックの強打が主武器だが、受けにまわると手数が減る傾向がある。地元の声援を背にグッドマンが先に仕掛け、ルイスが応戦する展開になりそうだ。アウェーのルイスは折々でヤマをつくってジャッジにアピールする必要があるだろう。

◆[WOWOW エキサイトマッチ 放送・配信情報]◆


エキサイトマッチ~世界プロボクシング
WBOインターナショナル ミドル級王座決定戦
ティム・チュー vs デニス・ヌルヤ

IBF世界S・バンタム級挑戦者決定戦
サム・グッドマン vs ロドリゴ・ルイス

5/25(月)午後9:00 WOWOWプライムWOD


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