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WBC世界スーパー・ミドル級暫定王座決定戦 レスター・マルチネス対イマヌエル・アリーム

グアテマラ初の世界王者誕生か
アリームは打撃戦に活路

 20戦19勝(16KO)1分の戦績を残しているWBC世界スーパー・ミドル級2位のレスター・マルチネス(30=グアテマラ)と、8位にランクされるイマヌエル・アリーム(32=アメリカ)がWBC暫定世界スーパー・ミドル級王座の決定戦で拳を交える。オッズは14対1、マルチネスが圧倒的有利と見られている。その下馬評どおりグアテマラ史上初の世界王者誕生となるか。

前戦でエムビリと引き分けたマルチネス

 マルチネスは世界ユース選手権や中米選手権で優勝するなどアマチュアで輝かしい実績を残し、2019年4月にプロ転向を果たした。そのデビュー戦で元世界2階級制覇王者のリカルド・マヨルガ(ニカラグア)に2回TKO勝ちを収めると、2020年12月にはWBC中南米王座、翌年4月にはWBO中南米王座を獲得。さらに2024年6月には元世界ランカーのカルロス・ゴンゴラ(エクアドル)を下してWBAコンチネンタル中南米王座も手に入れた。この勢いのまま昨年9月、クリスチャン・エムビリ(カメルーン/フランス)の持つWBC暫定世界スーパー・ミドル級王座に挑んだが、三者三様のドローという結果に終わった。その後、エムビリが正王者に昇格したため今回の暫定王座決定戦出場のチャンスをつかんだ。勝てばグアテマラ史上初の世界王者となる。

引き分けを挟んで4連勝中のアリーム

 アリームは2012年6月にプロ活動を始めたベテランで、2017年1月にアマチュア時代に世界選手権優勝、五輪出場の実績を持つイエフゲン・ヒトロフ(ウクライナ)とのホープ対決で6回TKO勝ちを収めて注目度を上げた。しかし、次戦でウーゴ・センティノ(アメリカ)に3回KO負けしてからは急失速し、再起戦での勝利を挟んで引き分け、10回判定負け、10回判定負けとスランプを経験。その後は引き分けを挟んで4連勝と復調している。戦績は28戦22勝(14KO)3敗3分。

左ジャブを軸にマルチネスが捌いていく可能性大

 ファイター型のアリームが積極的に攻め、攻防のバランスがいいマルチネスが迎え撃つ展開が予想される。アリームはアクションは多いが無駄な動きも多く、パンチの精度、破壊力という点で見た目ほどの怖さは感じられない。対照的にマルチネスは相手の動きを見極めて冷静に対応する印象が強い。エムビリ戦でも相手が仕掛けてきた中近距離での打撃戦に応じ、互角に渡り合っていた。仕切り直しに使うことが多い左ジャブも主武器の一つと言える。
 スピードとディフェンスで勝るマルチネスがアリームの雑な攻撃を捌いていく可能性が高そうだ。

<スーパー・ミドル級トップ戦線の現状>


WBA:アルマンド・レセンディス(メキシコ)
WBC:クリスチャン・エムビリ(カメルーン/フランス)
      ※マルチネス対アリーム 暫定王座決定戦
IBF   :オスレイス・イグレシアス(キューバ)
WBO:空位


 世界的なスター選手、サウル・カネロ・アルバレス(35=メキシコ)の天下が長く続いたが、昨年9月、その牙城をテレンス・クロフォード(アメリカ)が崩した。ただし、4団体王座を引き継いだクロフォードが引退を表明したため、4本のベルトは再びバラバラになっている。
 WBA王座はケイレブ・プラント(33=アメリカ)からアルマンド・レセンディス(27=メキシコ)に移動。そのレセンディスは現地5月2日にハイメ・ムンギア(29=メキシコ)の挑戦を受けることになっている。また王座の移動が起こる可能性が高そうだ。
 WBCは暫定王者だったクリスチャン・エンビリ(30=カメルーン/フランス)が正王者に昇格。それにともない今回のレスター・マルチネス(30=グアテマラ)対イマヌエル・アリーム(32=アメリカ)の暫定王座決定戦が行われることになった。
 IBFは現地4月9日の決定戦を制したオスレイス・イグレシアス(28=キューバ)が王座を獲得している。 
 WBOは23戦22勝(18KO)1分のハムザ・シェラーズ(26=イギリス)と、30戦29勝(23KO)1分のアレム・ベジック(39=ドイツ)
で5月に決定戦が行われる予定だ。
 混戦模様のスーパー・ミドル級トップ戦線だが、上位ランカーに力のある選手が揃っているため、この状況はしばらく続きそうだ。まだ再起戦が具体化していないアルバレスをはじめ、25戦全勝(18KO)のディエゴ・パチェコ(25=アメリカ)、そのパチェコには惜敗したものの実力を示した連打型ファイターのケビン・レレ・サジョ(35=カメルーン/フランス)、一時はレセンディスへの挑戦プランがあった元2階級制覇王者のジャモール・チャーロ(35=アメリカ)らが控えている。

WBC世界バンタム級挑戦者決定戦
アンドリュー・ケイン対アレハンドロ・ゴンサレス

風雲急のバンタム級トップ戦線
割り込んでくるのは?

 WBC王者の井上拓真(大橋)、WBA王者の堤聖也(角海老宝石)をはじめ日本勢の活躍が目立つバンタム級トップ戦線。そこに割り込むのはWBC3位、IBFとWBOで5位、WBA15位のアンドリュー・ケイン(29=イギリス)なのか、それともWBC4位のアレハンドロ・ゴンサレス(26=メキシコ)なのか。なお、この試合はWBCの挑戦者決定戦として挙行されるが、5月2日に行われる井上拓真対井岡一翔(志成)の勝者への最優先挑戦権は那須川天心(帝拳)が持っており、ケイン対ゴンサレスの勝者はその次の挑戦者となる。
 身長163㎝のケインは右ボクサーファイター型といえるが、相手が出て来れば後退して引きつけて迎え撃つ策をとり、出て来なければ積極的に攻め込むボクシングをする。ちなみに後者のスタイルを選択するケースの方が多いためファイターのカテゴリーに入れてもよさそうだ。前WBA世界フェザー級王者、ニック・ボール(イギリス)の前座に出場したことがあるが、戦い方も似たところがある。戦績は15戦14勝(12KO)1敗。すべて自国内での試合だ。唯一の敗北は元世界ランカーのイオヌット・バルータ(ルーマニア)に喫したもので、ダウン応酬のすえスプリットの10回判定負けだった。以後、3年間に4連勝(3KO)をマークしている。
 対するゴンサレスは28戦19勝(11KO)6敗3分の戦績が示すとおりの雑草派で、イギリスでの試合はIBFユース スーパー・バンタム級王座を獲得した2021年7月以来となる。直近の2年間で引き分けを挟んで6連勝(4KO)を収めており、バンタム級のWBC中南米
王座、WBCシルバー王座、WBCインターナショナル シルバー王座を獲得するなど上り調子だ。KO率は39パーセントと高いわけではないが、思い切りよく打ち込むフックやアッパーは左右とも強い。
 攻撃型同士のカードだけに序盤から打撃戦に突入する可能性が高い。オッズは8対1、地の利があるケイン有利と出ている。

◆[WOWOW エキサイトマッチ 放送・配信情報]◆


エキサイトマッチ~世界プロボクシング
WBC世界S・ミドル級暫定王座決定戦
レスター・マルチネス vs イマヌエル・アリーム

WBC世界バンタム級挑戦者決定戦
アンドリュー・ケイン vs アレハンドロ・ゴンサレス

4/27(月)午後9:00 WOWOWライブWOD


◆最新の放送・配信予定などはこちらから◆


【WOWOWエキサイトマッチ公式サイト】 https://www.wowow.co.jp/sports/excite/
【WOWOWエキサイトマッチ公式X】 https://x.com/Excite_Match
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