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WBC世界ウェルター級タイトルマッチ マリオ・バリオス対ライアン・ガルシア

4度目の防衛狙う王者
オッズは15対8 挑戦者有利

 2023年9月の戴冠後、直近の2連続引き分けを含め3度の防衛を果たしているWBC世界ウェルター級王者、マリオ・バリオス(30=アメリカ)が、元WBC暫定世界ライト級王者、ライアン・ガルシア(27=アメリカ)の挑戦を受ける。オッズは15対8、挑戦者有利と出ている。

2連続引き分け防衛のバリオス

 バリオスは2013年11月にスーパー・バンタム級でプロデビューし、フェザー級、スーパー・フェザー級、ライト級、さらにスーパー・ライト級と体重を上げていった。2019年9月にWBA世界スーパー・ライト級王座を獲得したが、V2戦でジャーボンテイ・デービス(アメリカ)に11回TKO負けを喫して失冠。それを機にウェルター級に上げ、ヨルデニス・ウガス(キューバ)を破ってWBC暫定王座を獲得した。のちに正王者に昇格し、ファビアン・マイダナ(アルゼンチン)、アベル・ラモス(アメリカ)、マニー・パッキャオ(フィリピン)を相手に3度の防衛を果たしている。しかし、ラモス戦とパッキャオ戦はいずれも引き分けに終わっており、ここで人気者を倒して知名度と停滞している評価を上げたいところだ。

2階級制覇狙うガルシア

 挑戦者のガルシアは2016年6月のプロデビュー戦からKOを量産。端正な顔立ちに加え情報発信力に長けていることなどから知名度が上がり、人気が先行するかたちとなった。2021年1月、ロンドン五輪金のルーク・キャンベル(イギリス)に7回TKO勝ちを収めてWBC暫定世界ライト級王座を獲得し、世界トップの実力があることを証明した。
 しかし、その暫定王座は精神的不調を理由に返上。3年前にはジャーボンテイ・デービスに7回KOで敗れ、初黒星を喫した。その後、2024年4月、WBC世界スーパー・ライト級王者のデビン・ヘイニー(アメリカ)と対戦し、3度のダウンを奪って12回判定勝ちを収めた。ただし、ガルシアは計量で体重超過のため失格しており、また試合後にはドーピング違反も発覚したため結果は無効試合に変更されている。こうしたなか昨年5月にはWBA世界ウェルター級王座決定戦に出場する幸運に恵まれたが、ローランド・ロメロ(アメリカ)にダウンを喫したすえ大差の判定で敗れた。直近の4戦は1勝(1KO)2敗1無効試合と芳しいものではない。

パンチ力で勝るガルシア 序盤で主導権握りたいバリオス

 身長174cm、リーチ178cmのガルシアは、183cmと長身のバリオスに対し距離を潰して得意の左フックを当てる必要がある。飛び込んで振り抜く左フック、被せる右ストレートが命中すればKO勝ちの可能性が高まる。バリオスは両ガードを高く上げた構えだがディフェンスは甘く、過去に何度かダウンを喫しており、打たれ強いタイプではない。それがオッズに反映されているようだ。
 バリオスはパンチ力のある挑戦者に対し左ジャブを突いて間合いをとって戦いたいところだ。いつもは待つ時間が長いバリオスだが、序盤で主導権を握ることができれば防衛が見えてくる。

<ウェルター級トップ戦線の現状>


WBA :ローランド・ロメロ(アメリカ)
WBC :マリオ・バリオス(アメリカ)
IBF    :ルイス・クロッカー(イギリス)
WBO:デビン・ヘイニー(アメリカ)


 4王者のなかで最長政権となるWBC王者のマリオ・バリオス(30=アメリカ)だが、直近の2戦が引き分け防衛のため評価は停滞したままといえる。正念場ともいえる今回のライアン・ガルシア(27=アメリカ)戦で殻を破りたいところだ。
 WBA王者のローランド・ロメロ(30=アメリカ)とWBO王者のデビン・ヘイニー(27=アメリカ)の統一戦構想があったが、最終合意には至らなかったと伝えられる。3階級制覇王者同士の統一戦という注目カードだけに、なんとか実現してほしいものだ。
 IBF王者のルイス・クロッカー(29=イギリス)は昨年9月、パディ・ドノバン(27=アイルランド)との王座決定戦を制して戴冠を果たしている。しかし、その半年前の初戦では相手が反則行為を繰り返したため8回でクロッカーが勝者コールを受けたものの、それまではダウンを喫するなど劣勢だった。まだ王者としての評価を定める段階ではなさそうだ。
 4王者を追うランカー陣は充実している。下の階級から上げてきた元2階級制覇王者のテオフィモ・ロペス(28=アメリカ)、リアム・パロ(29=オーストラリア)、アマチュア時代にリオデジャネイロ五輪ウェルター級銀メダル獲得、2017年世界選手権ウェルター級優勝の実績を持つ17戦全勝(10KO)のシャフラム・ギヤソフ(32=ウズベキスタン)、そのギヤソフと5月に対戦予定のジャック・カテロール(32=イギリス)らに注目したい。さらに前WBO王者のブライアン・ノーマン(25=アメリカ)、東京五輪出場の実績を持つロハン・ポランコ(27=ドミニカ共和国)もいる。

WBA世界スーパー・ライト級タイトルマッチ
ゲイリー・アントゥアン・ラッセル対平岡アンディ

仕切り直しの一戦
サウスポーの強打者対決

 昨年3月に戴冠を果たしたWBA世界スーパー・ライト級王者のゲイリー・アントゥアン・ラッセル(29=アメリカ)に、指名挑戦権を持つ平岡アンディ(29=大橋)が挑む。
 当初、ラッセル対平岡の試合は2025年11月14日にアメリカのフロリダ州マイアミで行われる予定だった。しかし、メインのエキジビションに出場予定だったジャーボンテイ・デービス(アメリカ=WBA世界ライト級王者)の不祥事が発覚したためイベントそのものが中止になり、ラッセル対平岡も延期の憂き目に遭ったという経緯がある。
 元WBC世界フェザー級王者、ゲイリー・ラッセルの弟としても知られるラッセルは2016年リオデジャネイロ五輪に出場後にプロ転向。17連続KO勝ちを収めたあと2年前にWBC暫定王座に挑んだが、このときはアルベルト・プエジョ(ドミニカ共和国)に判定で敗れた。次戦でホセ・バレンスエラ(メキシコ/アメリカ)を破り、現在の地位についた。今回が初防衛戦となる。戦績は19戦18勝(17KO)1敗。
 挑戦者の平岡は2013年12月にプロデビューし、2021年10月に体重超過の佐々木尽(八王子中屋)に11回TKO勝ちを収めて日本王座とWBOアジアパシフィック王座を獲得。2024年9月、WBA暫定王者のイスマエル・バロッソ(ベネズエラ)を9回TKOで下して指名挑戦権を手に入れた。この間、アメリカで2度、勝利を収めている。
身長とリーチに恵まれたサウスポーで、スピードもある。戦績は24戦全勝(19KO)。このところ10連続KO勝ちを収めている。
 サウスポーの強打者対決だが、オッズは3対1、経験値とパンチ力で勝るラッセル有利と出ている。

◆[WOWOW エキサイトマッチ 放送・配信情報]◆


WBC世界ウェルター級タイトルマッチ
マリオ・バリオス vs ライアン・ガルシア

WBA世界S・ライト級タイトルマッチ
ゲイリー・アントゥアン・ラッセル vs 平岡アンディ

4/20(月)午後9:00 WOWOWライブWOD


◆最新の放送・配信予定などはこちらから◆


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