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WBA世界フェザー級タイトルマッチ ニック・ボール対ブランドン・フィゲロア

打撃戦必至のファイター対決
オッズは3対1で王者有利

 2024年6月の戴冠後、コンスタントに防衛を重ねてきたWBA世界フェザー級王者のニック・ボール(28=イギリス)が、ホームタウンでもあるイギリスのリバプールに元世界2階級制覇王者のブランドン・フィゲロア(29=アメリカ)を迎えてV4戦に臨む。攻撃力に自信を持つファイター同士のカードだけに打撃戦は必至だ。

157cm/165cmの突貫ファイター型のボール

 「The Wrecking(破壊者)」というニックネームを持つボールは身長157cm/リーチ165cmで、約57.1kgが体重上限のフェザー級では極端な小柄選手といえる。そのあたりが不安視されたのか、アマチュアを経て2017年6月にプロ転向を果たした当初は負け越しの選手との試合が目立った。一転して2022年以降は強豪との対戦が増え、2023年には元世界王者のアイザック・ドグボエ(ガーナ/イギリス)にも12回判定で完勝した。
 翌年3月の世界初挑戦では長身のレイ・バルガス(メキシコ)から2度のダウンを奪いながら引き分けという結果に終わったが、3ヵ月後のWBA王座挑戦ではレイモンド・フォード(アメリカ)に競り勝って戴冠を果たした。この王座はロニー・リオス(アメリカ)、TJドヘニー(アイルランド)、サム・グッドマン(オーストラリア)を退けて3度防衛中だ。戦績は24戦23勝(13KO)1分。

175cm/184cm 肉を切らせて骨を断つフィゲロア

 対照的に挑戦者のフィゲロアは身長175cm/リーチ184cmとフェザー級では大柄だ。また、経験値でもボールを上回っている。すでに9度の世界戦を経験しており、スーパー・バンタム級とフェザー級で世界王者になった実績を誇る。フリオ・セハ(メキシコ)、ルイス・ネリ(メキシコ)、スティーブン・フルトン(アメリカ)=2度、マーク・マグサヨ(フィリピン)、ジェシー・マグダレノ(アメリカ)といった世界王者経験者との対戦も多い。
 ただ、フルトンには2敗しており、接戦だった2021年11月の初戦はともかく1年前の再戦では著しく精彩を欠いたすえの完敗で評価を落としている。もともと試合によって好不調の波がある選手ではあるが、フルトンIIの不出来はキャリアの晩年に差し掛かったととられかねない内容だった。再起戦で世界挑戦経験者のジョエト・ゴンザレス(アメリカ)を下して今回の挑戦に繋げたが、不安は残る。戦績は29戦26勝(19KO)2敗1分。

挑戦者のコンディションとモチベーション次第か

 ともに中近距離での打撃戦を好むファイターだけに、細かな駆け引きを省略したシンプルな殴り合いが予想される。オッズは3対1でボール有利と出ているが、これは地元開催のアドバンテージが含まれていると考えられる。またフルトンIIにおけるフィゲロアの不調も反映されているものと思われる。
 まずはフィゲロアのコンディションとモチベーションが注目される。フィゲロアが上々の体調で試合に臨んだ場合、互角の打ち合いが見られそうだ。ボールが体ごと押し込んで連打を見舞うのか、それとも乱打戦のなかでフィゲロアがパワフルなブローを叩き込むのか。壮絶な打撃戦とKO決着が約束されたカードといえる。

<フェザー級トップ戦線の現状>


WBA:ニック・ボール(イギリス)
暫定 :ミルコ・クェジョ(アルゼンチン)
WBC:ブルース・カーリントン(アメリカ)
休養 :レイ・バルガス(メキシコ)
IBF   :アンジェロ・レオ(アメリカ)
WBO:ラファエル・エスピノサ(メキシコ)


 個性派が揃った階級といえる。WBA王者のニック・ボール(28=イギリス)は身長157cmの小柄なファイターで、試合ごとに100パーセントの力を出し切って3度の防衛を重ねている。パンチ力があるわけではないが、チャンスをつかんだあとの波状攻撃で勝ち進んできた。今回のブランドン・フィゲロア(29=アメリカ)戦が正念場といえそうだ。
 ボールと好対照なのが身長185cm/リーチ188cmのWBO王者、ラファエル・エスピノサ(31=メキシコ)だ。体格を生かしたアウトボクシングもできるが、戴冠試合を含めた5度の世界戦では長い腕を畳んだ左右フックやアッパーでKOの山を築いている。
 WBC王者のブルース・カーリントン(28=アメリカ)はスピードとパンチ力を兼ね備えた選手で、一戦ごとに評価を上げてきている。
まだ守りに入ったときに不安があるが、経験を重ねることで総合力は上がっていきそうだ。
 IBF王者のアンジェロ・レオ(31=アメリカ)はルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)を左フック一発で倒して2階級制覇を成し遂げ、昨年5月には来日して亀田和毅(34=TMK)の挑戦を退けた。ロペス戦の印象が強いが、スーパー・バンタム級時代にスティーブン・フルトン(アメリカ)に完敗した試合も忘れてはなるまい。5月にライース・アリーム(35=アメリカ)の挑戦を受けるが、王者としての評価はもう少し先になりそうだ。
 WBO1位に躍り出た藤田健児(32=帝拳)、捲土重来を期す中野幹士(30=帝拳)、前出の亀田和毅、いとこの亀田京之介(MR)、世界挑戦経験者の阿部麗也(KG大和)、大湾硫斗(志成)ら日本勢にも注目したい。

スーパー・ライト級12回戦
キーション・デービス対ジャメイン・オルティス


体重超過で失冠したデービスの復帰戦
IBF11位を圧倒できるか


 昨年6月、生まれ故郷でもあるアメリカのバージニア州ノーフォークでの初防衛戦を前にした計量で体重超過のため失格。その4ヵ月前に獲得したWBO世界ライト級王座を剥奪され、エドウィン・デ・ロス・サントス(ドミニカ共和国)との試合もキャンセルになったキーション・デービス(26=アメリカ)が、スーパー・ライト級に上げて復帰戦に臨む。相手のジャメイン・オルティス(29=アメリカ)はIBF11位の肩書を持つ強敵だが、デービスが万全に仕上げてリングに上がればトラブルに陥ることはないだろう。
 デービスは2021年に開催された東京オリンピックのライト級で銀メダルを獲得した逸材で、プロでは14戦13勝(9KO)1無効試合の戦績を残している。スピード、パワー、攻防技術などバランスのとれた戦力を備えた万能型で、これに経験値が加われば怖いものなしだ。計量失格で信用は落としたが、選手としての評価はキープしたいところだ。
 オルティスは23戦20勝(10KO)2敗1分の戦績を残しているスイッチヒッターで、元世界王者のジャメル・ヘリング(アメリカ)を破ってトップ戦線に参入。その後、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)やテオフィモ・ロペス(アメリカ)らと拳を交えたが、善戦したものの判定で敗れている。その後は3連勝を収めている。
 オッズは11対2、デービスの圧倒的有利と出ている。

◆[WOWOW エキサイトマッチ 放送・配信情報]◆


エキサイトマッチ~世界プロボクシング
WBA世界フェザー級タイトルマッチ
ニック・ボール vs ブランドン・フィゲロア

4/13(月)午後9:00 WOWOWライブWOD


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