スーパー・バンタム級12回戦 中谷潤人対セバスチャン・エルナンデス
2団体王座返上して転級
中谷がKO率9割の強打者相手に試運転
3階級制覇を成し遂げている中谷潤人(27=M.T ※試合前)がWBC、IBF世界バンタム級王座を返上してスーパー・バンタム級に転向。4団体統一王者の井上尚弥(大橋)への挑戦を目指してWBC10位、WBO11位、IBF12位にランクされるセバスチャン・エルナンデス(25=メキシコ)と拳を交える。31戦全勝(24KO)の中谷に対しエルナンデスも20戦全勝(18KO)と高いKO率を誇る。
4階級制覇に向けた重要なテストマッチ
中谷は173cmの長身と174cmの恵まれたリーチを持つサウスポーで、距離をとっても接近しても戦える万能型といえる。右のリードパンチを散らして相手を攪乱し、タイミングや角度を変えた左ストレートやフックを顔面、ボディに打ち分ける。フライ級、スーパー・フライ級、バンタム級の3階級にわたり10度の世界戦を経験しており、10勝(9KO)を収めている。一発でフィニッシュしたこともあれば連打で仕留めたこともあり、攻撃は多彩だ。10ラウンド以上の戦いも3度経験しており、長丁場の戦いも問題ない。
そんな中谷の究極の目標は「パウンド・フォー・パウンドで1位になること」だ。
そのためには井上との対戦も避けては通れない。中谷自身も井上戦を強く望んでおり、両雄の対決は2026年5月に計画中と伝えられる。スーパー・バンタム級への転向はそのためでもある。と同時に減量苦が軽減されるためより良いパフォーマンスを披露できるはず、という狙いもある。
17連続KO勝ちを記録した連打型のエルナンデス
一方のエルナンデスは2020年11月にプロデビューした25歳のホープで、3戦目から17連続KO勝ちをマークしたこともある強打者だ。力量差のある相手がほとんどとはいえ、世界挑戦経験者のヨンフレス・パレホ(ベネズエラ)、元世界ランカーのケビン・ムニョス(アルゼンチン)らもリストに交じっており、つくられた記録とは言い難いものといえる。直近の試合は2025年5月で、世界挑戦経験者のアザト・ホバニシャン(アルメニア)に大差の10回判定勝ちを収めている。
両ガードを高く置いた構えで前進し、中近距離で鋭角的な左右フック、アッパーを打ち込む好戦型といえる。一発で相手を失神させるパンチャー型ではなく、執拗な連打で追い込むタイプだ。
スーパー・バンタム級への転向初戦となる中谷、世界トップクラスと初めて手合わせするエルナンデス。オッズは9対1で中谷有利と出ている。
<中谷潤人 世界戦全戦績> ※10戦全勝(9KO)
| 2020年11月6日 | ジーメル・マグラモ (WBO世界フライ級王座獲得) |
〇8回KO | |
| 2021年9月10日 | アンヘル・アコスタ | 〇4回TKO | 防衛1 |
| 2022年4月9日 | 山内涼太 | 〇8回TKO | 防衛2 |
| 2023年5月20日 | アンドリュー・モロニー (WBO世界スーパーフライ級王座獲得) |
〇12回KO | |
| 9月18日 | アルヒ・コルテス | 〇12回判定 | 防衛1 |
| 2024年2月24日 | アレハンドロ・サンティアゴ (WBC世界バンタム級王座獲得) |
〇6回TKO | |
| 2024年7月20日 | ビンセント・アストロラビオ | 〇1回KO | 防衛1 |
| 10月14日 | ペッチ・ソー・チットパッタナ | 〇6回TKO | 防衛2 |
| 2025年2月24日 | ダビド・クエジャル | 〇3回KO | 防衛3 |
| 6月8日 | 西田凌佑 (IBF世界バンタム級王座獲得=王座統一 ※のちに2王座返上) |
〇6回終了TKO | 防衛4 |
<TALE OF THE TAPE 両選手のデータ比較表>
| <中谷潤人> | <セバスチャン・エルナンデス> | |
| 生年月日/年齢 | 1998年1月2日/27歳 | 2000年10月19日/25歳 |
| 出身地 | 三重県東員町 | ティファナ(メキシコ バハカリフォルニア州) |
| アマチュア戦績 | 16戦14勝2敗 | |
| プロデビュー | 2015年4月 | 2020年11月 |
| 獲得世界王座 | WBOフライ級 WBOスーパー・フライ級 WBCバンタム級 |
|
| 戦績 | 31戦全勝(24KO) | 20戦全勝(18KO) |
| KO率 | 77% | 90% |
| 世界戦の戦績 | 10戦全勝(9KO) | |
| 身長/リーチ | 173cm/174cm | 175cm/165cm |
| 戦闘スタイル | 左ボクサーファイター型 | 右ファイター型 |
<スーパー・バンタム級トップ戦線の現状>
WBA:井上尚弥(大橋)
WBC:井上尚弥(大橋)
IBF :井上尚弥(大橋)
WBO:井上尚弥(大橋)
2023年に井上尚弥(32=大橋)がこの階級を平定してから2年。ムロジョン・アフマダリエフ(31=ウズベキスタン)がWBA暫定王者に認定されたことはあるものの2025年9月に井上が団体内王座統一を果たしており、無風状態が続いているといっていいだろう。WBC王座とWBO王座は6度、WBA王座とIBF王座は5度防衛中だ。
そこに新たな進撃者が姿を現した。4階級制覇を目指す中谷潤人(27=M.T)である。
今回、その転級初戦でWBC10位、WBO11位、IBF12位のセバスチャン・エルナンデス(25=メキシコ)と拳を交える。世界挑戦経験者や元世界ランカーとの対戦経験があるとはいえエルナンデスにとっても現役のトップ選手との手合わせは初めてとなる。なかなか興味深い組み合わせといえる。
ランカー陣では27戦全勝(20KO)のWBO2位、サウスポーのカール・マーティン(26=フィリピン)、井上からダウンを奪ったラモン・カルデナス(30=アメリカ)らに注目したい。マーロン・タパレス(33=フィリピン)、アフマダリエフらも返り咲きに焦点を合わせているはずだ。2月に行われる西田凌佑(29=六島)対ブライアン・バスケス(30=メキシコ)のIBF挑戦者決定戦にも注目したい。
ライト級10回戦
今永虎雅対エリドソン・ガルシア
対戦相手が右構えからサウスポーに変更
世界15傑入り狙う今永
前日本ライト級王者の今永虎雅(26=大橋)が、スーパー・フェザー級でWBO10位、WBA13位に名を連ねているエリドソン・ガルシア(31=ドミニカ共和国)と対戦する。
現在、ライト級でWBC32位にランクされる今永にとっては、世界15傑入りをかけた重要な一戦だ。
今永はアマチュアを経て2022年6月にプロデビュー。8連勝を収めたあと2025年9月、初10回戦で空位の日本ライト級王座を獲得したが、のちに返上している。サウスポーのボクサーファイター型で、スピードとテクニックを兼ね備えたホープだ。戦績は9戦全勝(5KO)。当初、17戦全勝(15KO)の世界ランカー、アルマンド・マルチネス(キューバ)と対戦する予定だったが、マルチネスのサウジアラビア入国が困難であることが判明したため相手がガルシアに変更された経緯がある。
そのガルシアは9年近いプロキャリアで23戦22勝(14KO)1敗の戦績を残しているサウスポーで、スーパー・フェザー級のNABF北米王座とNABO北米王座を獲得した実績を持っている。身長175cm、リーチ180cmと今永に匹敵する恵まれた体格の持ち主だ。飛び抜けたスピードやパンチ力があるわけではないが、攻防のバランスがとれたボクサーファイター型で、左ストレートと右フックが主武器といえる。
オッズは15対8、今永有利と出ている。
◆[WOWOW エキサイトマッチ 放送・配信情報]◆
エキサイトマッチSP
S・バンタム級12回戦
中谷潤人 vs セバスチャン・エルナンデス
ライト級10回戦
今永虎雅 vs エリドソン・ガルシア
1/19(月)午後9:00
SPゲスト:中谷潤人
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