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WBC、WBO世界スーパー・フライ級王座統一戦 ジェシー・ロドリゲス対プメレレ・カフ

万能型サウスポー vs 田中恒成を攻略した「Truth」
無敗対決は「Bam」のKO勝ち濃厚

 「Bam」の愛称で知られるWBC世界スーパー・フライ級王者のジェシー・ロドリゲス(25=アメリカ)と、WBO王者のプメレレ・カフ(27=南アフリカ)が互いのベルトをかけて拳を交える。2階級制覇を成し遂げている21戦全勝(14KO)のロドリゲス、昨年10月に田中恒成(畑中)を攻略して戴冠を果たした14戦11勝(8KO)3分のカフ。無敗の王者対決だが、オッズは20対1でロドリゲスの圧倒的有利と出ている。その下馬評どおりWBC王者のKO勝ちが濃厚だ。

リング誌のPFP6位にランクされるロドリゲス

 ロドリゲスは兄のジョシュア・フランコとの兄弟世界王者でもあり、2022年にWBCのスーパー・フライ級、翌年にはフライ級で2団体王座統一を果たしている。現在の王座は昨年6月、ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)に7回KO勝ちを収めて獲得したもので、今回の統一戦が2度目の防衛戦でもある。
 サウスポーのボクサーファイター型だが、右構えでも戦える器用さを持ち、パンチに加え高度なスキルも備えている。エストラーダを悶絶させたボディブローに代表されるように、様々な角度からパンチを打ち分けることができる。リング誌のパウンド・フォー・パウンド(PFP)では中谷潤人(M.T)のひとつ上の6位にランクされるなど世界的な評価と注目度は高いものがある。

田中戦で「Truth」の片鱗見せたカフ

 そんなWBC王者と比べるとカフが見劣りしてしまうのは仕方ないだろう。国内王座やIBFインターナショナル王座を獲得した実績はあるが、大きな勲章は田中に勝ったことに尽きる。カフにとって田中戦は初めての国外試合だったが、初回から王者に劣らぬスピードで対抗。5回には右で値千金のダウンを奪って12回判定勝ちを収めた。「Truth(本物)」というニックネームの片鱗を見せた一戦といえたが、まだ評価を定める段階ではないだろう。

WBC王者が多彩な攻撃で圧倒か

 田中戦に続いて異国での試合となるカフにとっては厳しい戦いが待っていそうだ。サウスポーのロドリゲスが体を振りながらプレッシャーをかけ、カフが迎え撃つ展開が予想される。ロドリゲスは中近距離で左右のフック、アッパーを上下に打ち分けてくるが、これにカフが対応できるかどうか。相手の出端に強い右ストレート、左フックを合わせることができればWBC王者に警戒心を植えつけられるかもしれないが、完全に受けにまわってしまうようだと厳しい。
 この試合の勝利を前提にWBA王者のフェルナンド・マルチネス(アルゼンチン)との3団体王座統一戦を計画中のロドリゲスがカフを圧倒しそうだ。

<スーパー・フライ級トップ戦線の現状>


WBA:フェルナンド・マルチネス(アルゼンチン)
暫定:ダビド・ヒメネス(コスタリカ)
WBC:ジェシー・ロドリゲス(アメリカ)
IBF   :ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)
WBO:プメレレ・カフ(南アフリカ)


 この2年ほどの間に中谷潤人(27=M.T)、井岡一翔(36=志成)、田中恒成(畑中)と日本人王者が席巻していたが、WBO王者だった中谷は王座を返上してバンタム級に転向。WBA王者だった井岡はIBF王者のフェルナンド・マルチネス(34=アルゼンチン)との統一戦に敗れて無冠に。決定戦を制してWBO王者になった田中はプメレレ・カフ(27=南アフリカ)に敗れて王座を失い、その試合を最後に引退した。こうして世界王者欄から日本人の名前が消えて数ヵ月が経った。
 いまはジェシー・ロドリゲス(25=アメリカ)の天下といっていいだろう。陣営は今回のプメレレ・カフ(27=南アフリカ)戦も通過点として位置づけているが、多くのファンや関係者も同様の見方をしているようだ。その先に計画中と伝えられるWBA王者のマルチネス戦に向け、カフ戦でどれだけのインパクトを残せるか。
 WBA暫定王者のダビド・ヒメネス(33=コスタリカ)は7月に健文トーレス(37=メキシコ/TMK)に11回KO勝ちを収めているが、2年半前に当時のWBA世界フライ級王者、アルテム・ダラキアン(アゼルバイジャン/ウクライナ)に敗れており、ロドリゲスやマルチネスを脅かす存在とは言いにくい。IBF王者のウィリバルド・ガルシア(35=メキシコ)は攻撃偏重型で、年齢的にも長期政権は難しそうだ。このガルシアに対してIBFは中谷に挑戦した経験を持つアルヒ・コルテス(30=メキシコ)と元WBA王者のアンドリュー・モロニー(34=オーストラリア)に挑戦者決定戦を命じたが、モロニー側が辞退したと伝えられる。
 ランカーのなかでは4階級制覇の実績を持つローマン・ゴンサレス(38=ニカラグア/帝拳)が目立つが、年齢に加え1年以上のブランクがある点が気になる。

WBC米国、WBOインターナショナル スーパー・ミドル級タイトルマッチ
ディエゴ・パチェコ対トレバー・マッカンビー

24歳の王者候補 vs 捲土重来期す32歳
長身強打者パチェコが圧倒か

 スーパー・ミドル級の次期チャンピオン候補、WBCとWBO3位、WBA8位、IBF12位のディエゴ・パチェコ(24=アメリカ)が、WBC32位のトレバー・マッカンビー(32=アメリカ)と対戦する。パチェコの持つWBC米国王座、WBOインターナショナル王座がかかった試合だ。
 パチェコは世界ユース選手権に出場するなど十代半ばからアマチュアで活躍し、2018年12月に17歳でプロデビュー。ここまで23戦全勝(18KO)をマークしている。身長193cm、リーチ201cmの恵まれた体から繰り出す左ジャブで相手を突き放し、踏み込んで右ストレートという攻撃パターンを持っている。1年前、マチェ・スレツキ(ポーランド)を左ボディブローで悶絶させたように上下の打ち分けも巧みだ。
 一方のマッカンビーは2010年10月のプロデビュー戦から無効試合を挟んで28連勝(21KO)を収めたことがある実力者だ。唯一の黒星は昨年9月のWBA暫定王座決定戦で、このときは元IBF王者のケイレブ・プラント(アメリカ)に9回TKOで敗れている。ただ、4回には左フックでダウンを奪っており、著しく株を落とすような内容ではなかった。今回が再起戦となる。
 体格で勝るパチェコが左ジャブで煽り、マッカンビーが迎え撃つチャンスをうかがうという展開になりそうだ。マッカンビーは柔軟な構えから放つタイミングのいい左フックを持っているだけにパチェコも油断はできない。それでもパチェコの左ジャブが機能した場合、マッカンビーは攻め手を見つけるのに苦労しそうだ。強豪を連破して勢いづくパチェコが圧倒する可能性が高い。

◆[WOWOW エキサイトマッチ 放送・配信情報]◆


エキサイトマッチ~世界プロボクシング
WBC・WBO世界S・フライ級王座統一戦
ジェシー・ロドリゲス vs プメレレ・カフ

9/8(月)午後9:00 WOWOWライブWOD


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