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WBO世界スーパー・ライト級暫定王座決定戦 ジャック・カテロール対アーノルド・バルボサ

迎撃型サウスポー vs 慎重派の長身ボクサー
9対4 カテロール有利も接戦必至

 2年前にジョシュ・テイラー(イギリス)の持つ4団体統一世界スーパー・ライト級王座に挑んで惜敗したジャック・カテロール(31=イギリス)と、プロデビューから31連勝(11KO)をマークしているアーノルド・バルボサ(33=アメリカ)がWBO世界スーパー・ライト級暫定王座決定戦で拳を交える。オッズは9対4で地元のカテロール有利と出ているが、ジャッジ泣かせの競った試合になる可能性が高い。

元世界王者に3連勝しているカテロール

 カテロールはアマチュアを経て2012年9月に19歳でプロデビュー。WBO欧州王座、WBOインターコンチネンタル王座、英国王座などを獲得して世界上位に進出。2022年2月、満を持してテイラーに挑んだが、114対111(テイラー)、113対112(テイラー)、113対112(カテロール)という僅差の判定負けを喫した。8回にダウンを奪ったこともあり「カテロールが勝っていた」という声もあったほどだ。再起2戦目で元世界3階級制覇王者のホルヘ・リナレス(帝拳)に勝ったあとテイラーに雪辱を果たし、昨年10月には元王者のレジス・プログレイス(アメリカ)にも12回判定勝ちを収めている。
 身長170cmとこのクラスでは小柄で、相手が来たところをタイミングよく迎え撃つ技巧派サウスポーといえる。ただ、自ら攻めて出て圧倒することが少ないため、実力が拮抗している相手との対戦となると接戦が多いという傾向がある。

ペドラサ、ラミレスを下しているバルボサ

 バルボサは5歳でボクシングを始め13歳までにアマチュアで95戦87勝8敗の戦績を残したが、以後は20歳までフットボールに興じたという。そのころは体重が95kgあったと伝えられる。
 2013年6月にウェルター級でプロデビュー。2018年以降、元世界ランカーのマイク・リード(アメリカ)、元世界王者のマイク・アルバラード(アメリカ)、世界挑戦経験者のトニー・ルイス(カナダ)とアレックス・サウセド(メキシコ/アメリカ)らを連破してランキングを上げてきた。2023年2月には元世界2階級制覇王者のホセ・ペドラサ(プエルトリコ)、翌年には世界ランカーのショーン・マッコム(イギリス/アイルランド)、さらに元世界王者のホセ・ラミレス(アメリカ)にも勝利を収めWBO1位に進出。今回のチャンスを手に入れた。こちらは身長175cm、リーチ183cmと体格に恵まれた右ボクサーファイター型で、フェイントを多用しながら相手を揺さぶり、ロングレンジからミドル、ショートと距離を変えながら慎重に戦うタイプだ。

優劣の見極めが難しい駆け引きの多い展開か

 直近の10戦に限ってみた場合、カテロールが9勝(1KO)1敗、バルボサが10勝(3KO)と両者とも判定決着が目立つ。そんなデータから考えると今回も駆け引きの多いジャッジ泣かせの展開になる可能性が高い。バルボサが立ち位置を変えながら左ジャブで探りを入れ、サウスポーのカテロールが迎撃の構えをみせるというパターンになりそうだ。カテロールの地元での試合ということを考えるとバルボサは先に動いてジャッジに攻勢を印象づける必要がありそうだ。

<スーパー・ライト級トップ戦線の現状>


WBA:ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(アメリカ)
WBC:アルベルト・プエジョ(ドミニカ共和国)
IBF   :リチャードソン・ヒッチンス(アメリカ)
WBO:テオフィモ・ロペス(アメリカ)


 昨年12月にIBF王者がリアム・パロ(28=オーストラリア)からリチャードソン・ヒッチンス(27=アメリカ)に変わり、今年3月にはWBA王座がホセ・バレンスエラ(メキシコ/アメリカ)からゲイリー・アントゥアン・ラッセル(28=アメリカ)に移動したばかりだ。加えてWBC王者のアルベルト・プエジョ(30=ドミニカ共和国)は3月にサンドール・マーティン(31=スペイン)に辛勝。本来ならば主役になるはずのWBO王者、テォフィモ・ロペス(27=アメリカ)は昨年6月から活動実績がないという状態だ。そこで今回のWBO暫定王座決定戦、ジャック・カテロール(31=イギリス)対アーノルド・バルボサ(33=アメリカ)が挙行されることになった経緯がある。カテロール対バルボサの勝者はロペスとの対戦義務を負うことになる。
 ランカーではWBAの指名挑戦権を持つ平岡アンディ(28=大橋)が待機している。5月にはデビン・ヘイニー(26=アメリカ)対ホセ・ラミレス(32=アメリカ)、ライアン・ガルシア(26=アメリカ)対ローランド・ロメロ(29=アメリカ)の元世界王者同士のサバイバル戦が2試合組まれている。
 このほかパンチ力のある元IBF王者のスブリエル・マティアス(33=プエルトリコ)も返り咲きを狙っている。

WBAインターコンチネンタル ウェルター級タイトルマッチ
パット・マコーマック対ロビー・デイビース


東京五輪銀メダリスト vs 元世界ランカー
6戦全勝のマコーマックに注目

 東京五輪ウェルター級銀メダリストのパット・マコーマック(29=イギリス)が、元世界ランカーのロビー・デイビース(35=イギリス)を相手にWBAインターコンチネンタル ウェルター級王座の防衛戦に臨む。プロで6戦全勝(4KO)をマークしているWBA11位のマコーマックに要注目だ。
 マコーマックは東京五輪のほか世界ジュニア選手権優勝、2016年リオデジャネイロ五輪出場(ライト・ウェルター級2回戦敗退)、英連邦大会優勝など輝かしいアマチュア実績を残し、2022年3月にプロ転向。順調に出世の階段を上ってきている。やや左腕を下げた構えから長いジャブを飛ばして突き放し、踏み込んで右ストレートを打ち込む攻撃パターンを持っている。
 対するデイビースは、父親が1976年モントリオール五輪に出場した実績を持っている。デイビース自身は2013年6月にプロデビューし、2018年にはスーパー・ライト級のイギリス国内王座、英連邦王座、EBU欧州王座を獲得するなどして世界15傑入りを果たしたこともある。2021年には世界挑戦経験者のヘンリー・ランディ(アメリカ)を右一発でロープ外に叩き出して2回KO勝ちを収めている。しかし、2023年以降は3戦1勝2敗と武運から見放されている印象だ。
 マコーマックが左ジャブで煽り、ロングレンジから踏み込んで右ストレートを当てる可能性が高い。デイビースはフェイントを多用して的を絞らせないようにしたいが、以前の勢いがないだけに厳しい。12対1のオッズが出ているようにマコーマックのKO勝ちが濃厚だ。

◆[WOWOW エキサイトマッチ 放送・配信情報]◆


エキサイトマッチ~世界プロボクシング
WBO世界S・ライト級暫定王座決定戦
ジャック・カテロール vs アーノルド・バルボサ

4/14(月)午後9:00 WOWOWライブWOD


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