"世界最先端のエンターテインメントが集結している"番組出演10年目、井上芳雄が語る"今年だからこそ"の楽しみ方!番組スタジオでは井上、宮澤が生パフォーマンスを披露!
WOWOWが6/17(月)午前8時から(※日本時間)生中継を行う「第77回トニー賞授賞式」。WOWOWの番組スタジオでは井上芳雄と宮澤エマがナビゲーターを務め、京本大我(SixTONES)がスペシャル・サポーターを務める。
今回は、今年で10回目の番組出演となる井上芳雄のインタビューをお届けする。
■井上芳雄インタビュー
――WOWOWが生中継でお届けする「トニー賞授賞式」も今年で10回目。第1回から出演して来られた井上さんは、今年もナビゲーターを務められます。
最初に出演した時はサポーターの立場で、途中からナビゲーターもやらせてもらっています。舞台の本番や稽古と重なることが多く、年によっては、番組終盤で抜けさせてもらったり。いろいろ無理もさせてもらいながら続けられた10年で、ありがたいなと感じています。この番組に関われることは喜びでしかないんですが、同時に、受賞結果を後からチェックすることはあっても、ここまで詳細にトニー賞について知ったり、調べたりすることはなかったんですね。なので、よりブロードウェイとの距離が近くなったように思います。
――昨年は全米脚本家組合のストライキがあり、"台本のない授賞式"が話題となりました。どのようにご覧になりましたか?
もしかしたら開催出来ないかも...といった話も出ていたので、結果的に行うことが出来てよかったです。異例ではありましたけど、海外のクリエイターの皆さんがいかに自分たちの権利を大事に守ろうとしているのか、そのために協力し合う姿勢を目の当たりにして、僕らも学ぶところがありました。台本がないので皆さん自分の言葉で語っていて、それでもショーは成立するんだなとも感じましたし。ただ今回は通常バージョンに戻ると思うので、台本が入って構成されたショーとして、昨年との違いも楽しみではありますね。
――井上さんは昨年もブロードウェイを訪れたと伺っていますが、あらためて感じたブロードウェイの魅力とは?
はい、行きました。ブロードウェイもコロナ禍で一年半くらい止まっていたので、再び元気になったブロードウェイを見る喜びもありました。以前と変わらず新作を生み出すエネルギーには感動しますし、その場にいるだけでテンションが上がりますよね。それと同時に世界情勢も変化していて、円安もあってチケット代が高騰していたり、飲食店は夜10時には閉まっていたりと、だいぶ生活様式が変わっていたことも感じました。そうしたことも今後の作品作りに影響してくるのかな、と思ったりしますね。
――トニー賞授賞式を初めて観る方へのアドバイスをお願いします。
ニューヨーク・ブロードウェイにおけるミュージカルと演劇のショー...と聞くとあまり自分たちとは縁がないと思われるかもしれませんが、有名なハリウッドスターが出演していたり、メインキャストになっていたりすることも多々ありますし、話題となった映画がミュージカル化されていることもよくあるので、そういった興味から入っていただけたら嬉しいですね。映画と演劇での表現の違い、ご自身の受け止め方の違いを楽しんでもらえたらいいなと。世界最先端のエンターテインメントが集結しているので、授賞式の映像だけでも見ていただけたら、その凄さがわかるんじゃないかなと思います。
――今年、受賞を期待している作品は?
注目は『ヘルズ・キッチン』です。楽曲を手掛けるアリシア・キーズ自身がプロデューサーとして関わっていて、フィクションだけれど半自伝のような作品と聞いています。ナンバーも耳馴染みのあるものが多いでしょうし、とても高評価のようなので気になります。また、ミュージカル・リバイバル作品賞にノミネートされている『キャバレー』はロンドンから来ていて、一昨年のローレンス・オリヴィエ賞(イギリス版トニー賞のような舞台芸術の賞)のパフォーマンスを観たんですね。ヒロイン役の歌い方がいわゆるミュージカルで歌い上げるのとは違う、芝居の延長線上で歌うような生々しさがあって、印象に残りました。ウエストエンドで評価されてブロードウェイに来ているということは本当にいいバージョンなんだろうなと思いますね。
――そして同じくナビゲーターを務める宮澤エマさんとは、4回目のタッグになりますね。
エマちゃんは現在、ミュージカルのみならずストレートプレイの舞台にも立ち、またドラマなど映像でも活躍されていてすごいなと。ただ僕はほとんど「トニー賞授賞式」でしか会わないので、つねにテキパキと進行して、僕にツッコんでくれるのがエマちゃんのイメージです(笑)。海外との中継を挟んだ生放送は結構ハードルが高いんですけど、エマちゃんが隣にいるからこその安心感があるし、一緒に番組を進行していくのは楽しいですね。
――さらに今回、京本大我さんがスペシャル・サポーターとして出演されます。『エリザベート』で共演されましたが、どんな印象をお持ちですか?
最初に出会った時からとても礼儀正しく一生懸命な青年で、「今度この作品をやるんです」とか、何かあったら報告をしてくれる可愛い後輩です。アイドルとしても華々しく活躍している中でミュージカルをやり続けているのは、大我自身がミュージカルを大事に思ってくれているからだろうし、とても彼に向いているなと思います。このタイミングでトニー賞に関わってくれるのは嬉しいですね。
――京本さんは今夏、『モーツァルト!』で主演されます(古川雄大さんとのダブルキャスト)。初演以来長く主演を担って来た井上さんから、何かアドバイスするとしたら?
いや、大丈夫だと思いますよ。ただどんな役でもそうですけど、初回が大変なんですよね。山崎育三郎君にしても古川君にしても、「こんなに歌い続けて、こんなに動き回るんだ!」と実感していたと思います(笑)。初回さえ乗り切れば何とかなるよ!と言ってあげたいですね(笑)。
――井上さんも舞台に映像作品、司会など幅広く活躍されている中で、あらためて舞台という場所への想いをお聞かせいただけますか?
とにかく好きなんです。ミュージカルといっても間口が広く、技術や演出やテーマも時代によってどんどん新しく変わっていっているので、終わりのないジャンルだなと思います。だからこそ夢中でいられる。「トニー賞」はその最たるもので、毎年新しい作品が生み出され、必ず驚かされるのはすごいことだなと思います。演劇はそれだけ無限の可能性があるということ。可能性に魅せられている、ということはあるかもしれないですね。
――最後に、「生中継!第77回トニー賞授賞式」を楽しみにされている視聴者の皆さんへ、ひと言お願いします。
まずは今年の新作のパフォーマンスを、皆さんと一緒に驚きながら楽しみたいなと思います。新しく生み出された作品からは今現在の世界の流れ、行く先といった感覚を受け取ることが出来ると思います。それを一緒に受け取り、「では日本にいる自分たちはどうする?」と、考えを巡らすきっかけにもなるんじゃないかなと。その時間を皆さんと共有できたら嬉しいです。
(以上、インタビュー)
授賞式当日のWOWOWの番組では、井上芳雄と宮澤エマによるスタジオ生パフォーマンスを披露。「第77回トニー賞授賞式」にノミネートされている作品から、「Willkommen」(『キャバレー』より)、「Old Friends - Like It Was」(『メリリー・ウィー・ロール・アロング』より)、「The Power of Love」(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』より)、「Empire State of Mind」(『ヘルズ・キッチン』より)をスペシャルメドレーでお届けする。こちらもぜひお楽しみに。
★番組情報★
「生中継!第77回トニー賞授賞式」
6/17(月)午前8:00~生中継 [同時通訳版] で放送/で配信
※放送・配信終了後アーカイブ配信あり
「ライブ配信!第77回トニー賞授賞式 プレショー」
6/17(月)午前7:30~生中継 [同時通訳版] で配信
「第77回トニー賞授賞式 字幕版」
6/23(日)午後3:00~ で放送/で配信
※放送・配信終了後アーカイブ配信あり
●ナビゲーター:井上芳雄、宮澤エマ
●スペシャル・サポーター:京本大我(SixTONES)
●ゲスト:春山嘉夢一、渡邉隼人(ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』より)
影山雄成(演劇ジャーナリスト)、高橋芳朗(音楽ジャーナリスト)
番組URL:https://www.wowow.co.jp/stage/tony/
★関連番組★
全てWOWOWオンデマンドで配信中/随時リピート放送あり
「第77回トニー賞 出演者決定スペシャル」
●出演:井上芳雄、宮澤エマ、京本大我(SixTONES)
「京本大我 ハロー・トニー!」
●出演:京本大我(SixTONES)
「第77回トニー賞 直前スペシャル」
●出演:井上芳雄、宮澤エマ、京本大我(SixTONES)
「トニー賞がやってくる!」
★特集★
「トニー賞月間!WOWOWステージ特集」
6/1(土)~6/29(土) ※休止日あり
作品ラインナップはこちら:https://www.wowow.co.jp/special/021776